うつ病の初期症状

院内

無気力と人に対する関心の低下

見過ごしがちなうつの初期症状に、興味を失うという症状があります。以前は明るくて社交的だった人が、人との付き合いを極力避けるようになったり、はたまた物欲が低下してしまう症状のことを指しています。これらの多くがうつ病の初期的な症状と言われていて、専門家でなければ見過ごしてしまいがちです。その他にも、食欲が低下したり、食事をしなくても平気で生活することができるなど、人間の本能が欠落してしまうのです。このようなうつの初期症状である興味を失うということは、本当であれば見過ごすことができない体が発するSOSなのです。心と体の関係というのはつながっていて、心のバランスが崩れてしまったときにも、体は何らかのSOSをきちんと発しています。しかしながら、自分または周囲がそれに気づくことができるか否かによって治療がスムーズにできるかどうかが関わってくるのです。できれば、こうしたうつ病の初期症状については、家族が気づいてあげて病院での診察を促すことが必要があります。

無気力や対人への興味の低下が見られた場合、まずは心療内科または精神科の受診を勧めます。心と体のバランスというのは実にデリケートなものなので、ちょっとしたことで精神的なダメージを負ってしまう事があるのです。興味を失うということは、陰性症状と言われ、それは内向化する傾向が強いです。例えば、以前は活発に活動したり、友だちと出かけたりすることが好きな人が、外に出歩くことが億劫になったり、または、人と付き合うことが嫌になったりします。億劫さというのは時に怠惰と判断されることから、このような陰性症状を周囲が批判的に受け止めることも少なくありません。そうなってしまうと、本人は余計に苦しむことになるので、できるだけ刺激をしないことが大切です。社交的な人の場合、うつ病の症状として陰性症状が表れますが、症状が改善に向かうにつれて元の性格に戻ることがあります。興味を失うことは無感情と無感動の状態にあり、本人にとってもつらい状況にあるため、治療を優先することです。